32歳になる人の日記

株。駐在員苦労話。外資企業への転職、ままならない子供時代の思い出

外資メーカーに転職しました(年収/残業代面の変化)

転職希望時の当時の私のスペック

30歳、英語はTOEIC500点台(英語で会話はできるレベル)

海外駐在3年、工学部卒、年収500万円台(?)、営業

 

当時私が目指した内容は

「品質トラブルが少ない」

「年収アップ」

「ポータブルなソフトスキルがつくこと」

 

その結果、米系の化学メーカーの日本法人に採用が決まった。

 

外資メーカーに転職して初めに気が付いたのは前職がいかにブラック企業だったか!という点であった。

ブラック企業と一口で言えばいわゆる過労死や賃金不払いなどがあるが、私の前の職場は(前述の内容もあるが)人の能力が低いままに飼殺されていくタイプのブラック企業であった。いわゆるマイルドブラックだ。

例えば期限通りに何かが出来なくても問題にはならないし、顧客にフォローをしていないのは本人の不注意だったり、たんなる怠惰だったりする。数字がいつもより少なくても気が付く存在はおらず、上司の印鑑は部下が押しても良く、そして社長から部門長へのパワハラ、部門長から課長へのパワハラ、課長から係長、主任、末端社員に対するパワハラ。モラルも倫理も育たない。そのほかにも部長が飲み会でセクハラしている、現代の倫理ではありえないゲイへのいじりや、女性社員との会食を若手の男性社員にリクエストするおっさん社員などなど。。。

ブラック企業として謎の「営業職は営業手当が出ているから残業代は出ません」「海外出張は帰国か出国のどちらかの移動日を土日すること。もちろん残業代は出ません。」「移動到着後現地スタッフとの会食に充てなければならない」「毎週1回は会長の愛人のスナック(おばさん一人のみ)に行ってアルハラパワハラを受けなければならない」という試練がある。

一言でいえばあの会社はブラック企業であったと思う。資本金が数億円で社員数は3000人を超え、売り上げは1000億円、純利益は100億円ほどある会社でも(プライベートカンパニーなので)ブラック企業もあるのだと知っておいてほしい・。

 

そんな会社から米大手化学企業に転職したものだから私は目からうろこがあふれ出て零れ落ちた。

 

まず、残業代が出る!営業でも関係なく社内で仕事をしている限りは残業代が出る。なんとアメリカとの電話会議が深夜にあったりなどすると残業代を申請するように!との連絡がある。すばらしい。入社時の交渉において年収700万円をリクエストしたが、今年は業績が悪くインセンティブ分内10%が出ないにしても、残業代のお陰で月収額面がなんと60万円を超える。

そのインパクトたるや、転職数年前、最後の日本の確定申告額は470万円ほどだったと思われるが、これを12で割ると40万円である。月収で20万円アップ、年間で240万円アップである。